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ビタミンDで癌・パーキンソン病・かぜ・花粉症の予防ができる!?

おはようございます。笠森です。

 

先日の記事内でパーキンソン病ビタミンDが良いという研究結果があることをお伝えしました。

 

ビタミンDはこの他にも様々な病気の予防につながることが知られています。

 

今回はビタミンDについて詳しく解説していきたいと思います。

 

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今更聞きにくい【ビタミンD】の働きについて解説!


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ビタミンDは、カルシウムの吸収を助けてくれる栄養素です。カルシウムは骨をつくるために欠かせません。そのためカルシウムと共にビタミンDを摂取することで【骨粗しょう症】や【骨折】を予防してくれます。

 

また乳児期にビタミンDが不足すると【くる病】といって、骨が軟化・変形するなどの一生に関わる重い病気になってしまう可能性も。そのため妊婦や授乳時期のビタミンDの推奨摂取量は比較的多いです。

 

ビタミンDは食品からだけではなく、【日光に当たる】だけでも体内で作られるという特性もあります。

 

余談ですが、笠森も腰の骨を3か所折って入院した際、お医者さんから「カルシウムと納豆を沢山とって、日光も沢山浴びなさい。」と言われたのを憶えています。

 

もう15年以上前のお話しですから、けっこう有名な話のようです。

 

ビタミンDで免疫機能を調節!風邪やインフルエンザの予防にも!


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 ビタミンDには、体内にある免疫機能を調整する作用があります。またウイルスや細菌を退治してくれる【カテリジン】を作らせる特性も。

 

さらに皮膚の上にも【β-ディフェンシン】を作らせ、皮膚を守ってくれる機能を向上させてくれる働きがあります。

 

【カテリジン】【β-ディフェンシン】共に生物が菌と戦うための防衛機能物質、【抗菌ペプチド】というタンパク質の集まりの一種です。

 

ビタミンDは不必要な免疫反応を抑制・必要な免疫機能は促進してくれるため、風邪やインフルエンザといった様々な感染症の予防に効果があることがわかってきました。

 

特に冬は日照時間が減る影響もあって、ビタミンDが不足しやすいそうです。病気の予防という面で、積極的に摂りたい栄養素と言えるでしょう。

ビタミンDで花粉症の予防もできる!?


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 1990年代アメリカから新しく生まれた「機能性医学」の医師が、体内のビタミンDを増やすのに日焼けを勧めています。

 

機能性医学の中では、ビタミンDが不足すると免疫のバランスがくずれ、それがアレルギーが発生する要因のひとつになっているのではないか。とされています。

 

実際に日本人初の機能性医学認定医の斉藤糧三先生が花粉症患者10名に一日100ugのビタミンDを摂取する治験を実施。10名が10名とも症状の改善がありました。

 

ビタミンDアトピー性皮膚炎や喘息、リウマチなどの自己免疫疾患の発症にも関わっている可能性が高いそうです。

 

ビタミンDは日光を浴びるだけで生成されます。病気の予防という観点から言うと、太陽のもとで運動を行うとさらに効果的です。

 

毎日浴びる必要はありません。週に2回、5分~30分ほど日に当たればよいだけです。この際、紫外線を浴びることが重要なため、日焼け止めは塗らないようにしましょう。

ビタミンDが癌にも良いという報告も!


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 2018年に日本の国立がん研究センターが発表した研究結果によると、血液中のビタミンDの濃度が高いと、がんが発生する可能性が最大で25%低くなることがわかりました。

 

しかしビタミンDを摂りすぎてもよくありません。これはがんの予防という観点からも同様で、血液中のビタミンDが濃すぎてもあまりがんを抑制する効果がないためです。

 

2019年にはアメリカの国立がん研究所からも、がん予防のビタミンD摂取の効果についての臨床試験結果を公表。

 

それによるとビタミンDの濃度が高くても低くても、がんの発生リスクはかわらない。というものです。

 

日本の国立がんセンターとは全く異なる見解を発表したことになります。

 

しかしこの臨床試験結果の中では、ビタミンD血中濃度が高い場合がんの細胞の侵襲性、あるいは転移してしまう可能性が下がるのではないか。という可能性を示唆。

 

今後も最大で5年の年月をかけて治験の参加者の経過を観察するそうです。さらなる研究の結果が待たれます。

ビタミンDの予防効果・パーキンソン病


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日本だけではなくフィンランドはじめ海外の研究結果においても、一部のパーキンソン病患者にビタミンDの摂取が進行を抑制してくれる可能性があることがわかってきました。

 

パーキンソン病患者の約6割の人に有効で、全ての患者さんに良いわけではありません。しかしパーキンソン病になると身体が思うように動かなくなるため、外出の機会が減ってしまう人もいるでしょう。

 

その場合はサプリメントなどでビタミンDを摂取するとよいかもしれません。無理の無い範囲で色んな栄養素を摂る事をおすすめします。

ビタミンDを沢山含む食品


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これまではビタミンDが様々な病気に良い効果をもたらすことをお伝えしてきました。では、ビタミンDを沢山含む食品にはどのようなものがあるのでしょうか。

 

  • 乾燥白きくらげ 
  • 乾燥きくらげ 
  • カツオの塩辛 
  • あんこうの肝 
  • しらす干し
  • いわし
  • いくら
  • 紅サケ
  • スモークサーモン

この他にも鶏卵や干しシイタケ、ウナギのかば焼きにもビタミンDが含まれています。海の生きものが多い傾向がありますが、スーパーではあまり見かけない食品も少なくありません。

 

もし毎日食品によって摂取するのが難しいと感じる場合は、サプリメントによるビタミンDの摂取をおすすめします。

ビタミンDをどれくらい摂れば良いのか?

大塚製薬 ネイチャーメイド スーパービタミンD(1000I.U.) 90粒

 

大塚製薬 ネイチャーメイド ビタミンD(400I.U.) 60粒

ビタミンDの一日の摂取量は、

 成人の方で一日50~100μg(マイクログラム)が目安の摂取量です。

 

100gあたりの含有量でいくと、白きくらげ(970μg)やきくらげ(435μg)が圧倒的に多いです。しかし料理に使いにくいという難点も・・・。

 

いわしの丸干し2尾や紅さけが30~33μg、鮭1切れやスモークサーモンが25.6μg~28μgで少し少な目ですが、日常的に摂取するにはおすすめです。

 

また食べる際は油と一緒に摂取したり、皮ごと食べる、きのこ類は一度天日干ししてビタミンDの含有量を増やすといった工夫をほどこすのもよいでしょう。

まとめ


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今回はビタミンDについて解説していきました。ビタミンDは野菜や果物、お肉にはほとんど含まれない栄養素です。

 

魚類を積極的にとって、週に二回、少しでも良いので紫外線を浴びるようにしましょう。

 

また花粉症の改善などを目的に摂取する場合は毎朝100μgのビタミンDを摂るのがオススメです。

 

体内で代謝される目安が6時間、ビタミンDが体内で備蓄されるまでに約3か月かかります。そのため、サプリメントを使って例えば毎日1~2回、100μg~250μg以下の摂取を3か月続けるのがオススメです。

 

体内での備蓄が終わったら、一日50μgの摂取を目標に摂取しましょう。ビタミンDは摂りすぎても体に悪影響があるためです。

 

 

最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。

 

皆様にとって【幸せ】と思える瞬間が沢山ありますように。