パーキンソン病になったらどんな治療法があるの?最新の治療法の情報もご紹介!
こんにちは。笠森です。
先日はパーキンソン病について解説しましたが、では、パーキンソン病にはどのような治療法があるのでしょうか。
一般的な治療法や民間療法、ips細胞を使った最新の治療法についてもご紹介したいと思います。
パーキンソン病の確定診断を受けましょう。
パーキンソン病は、症状の似た病気や薬剤による症状の場合もあるため、確定診断まで時間がかかることも少なくありません。
○【手足の震え】【手足のこわばり】【転びやすい】【動作が遅くなる】といったパーキンソン病特有の症状があること
○脳血管障害あるいは脳変性疾患ではないことが確認されていること
○うつ病の薬など、パーキンソン病のような症状を起こす薬を服用していないこと
○MRIやCT検査で脳にはっきりとした異常が確認できないこと
この条件を満たせば、パーキンソン病と診断されます。
薬による治療が一般的
患者さんの症状や容体によって、処方される薬は異なります。強い副作用を起こすものもあるため、主治医にどのような副作用があるのかをきちんと確認しておくことが大切です。
パーキンソン病は死に至る病ではありません。しかし、一旦この病気と診断されると薬を長期間に渡って服用することになります。
全身に症状が及ぶため、精神内科でもらう薬以外にも胃薬や便秘の薬をもらうことも少なくありません。そのためそれぞれの薬の「飲み合わせ」にも注意する必要があります。
リハビリによる治療も有効です。
患者さん本人は体が自分が思った様に動かせなくなるため、外に出るのが億劫になる人もいます。
しかし体を動かす機会を減らすと筋力が落ちてしまい、ますます体の自由が利かない悪循環に陥る危険性も。
パーキンソン病の進行を抑えるためにも、日常生活の中でなるべく体を動かすようにすることが大切です。
もし症状がある程度進行してしまった場合は、理学療法士や作業療法士などの専門家と一緒にリハビリを行う様にしましょう。
脳の手術を受けるという選択肢もあります。
もしパーキンソン病の薬を使っても生活の質が上がらない、改善されないなど、薬の服用による症状の改善が期待されない場合、手術するという選択肢もあります。
手術の種類はある特定の場所に熱を加える【凝固術】という手術方法と、脳の深部に電極を、胸に専用装置を埋め込む【脳深部刺激療法】の2種類です。
どちらも一日の中で症状が変わるなどの運動症状の改善を目的に手術が行われます。しかし凝固術では治療効果に個人差があったり、脳深部刺激療法では体に異物が残るというデメリットも。
パーキンソン病患者の皆様に必ず効果のある治療法ではないため、手術をするのかどうかは医師とよく相談することが大切です。
IPS細胞を移植して治すという未来も・・・。
2018年、ついに京都大学で健康な人のiPS細胞から育てた神経細胞を、パーキンソン病患者の脳に移植する治験を開始。
海外では中絶した胎児の神経細胞を移植する方法で治験が行われ、症状が良くなるなど、あるていど改善が見られました。しかしこれらの神経細胞を沢山用意するのはコスト面はもちろん、倫理的な面からみても問題視されているのが現状です。
しかしiPS細胞を使うことでこれらのデメリットはなくなるため、新しい治療法として期待されています。
右脳と左脳、間隔をあけて注射での移植を実施。2年ほど治験の経過観察が行われます。もし問題がなければ国に製剤化を求め、承認されればパーキンソン病の新しい治療法の選択肢が増えます。
身内にパーキンソン病患者を持つ笠森の考察
パーキンソン病のいくつかの治療法をご紹介しました。身内に患者がいる笠森としては、【早くiPS細胞による移植】の治療ができるようになってほしい。というのが本音です。
パーキンソン病は脳のドーパミンという物質を作る神経細胞が減少しておこります。薬によって症状は緩和するとネットでは書かれていますが飲み続けていると薬が効かなくなったり、他の薬と併用することで副作用が強く出てしまったりとデメリットも多い治療法です。
一部のお医者さんの中ではパーキンソン病の原因は腸内環境にあるという方もいますが、その話はまた今度しようと思います。
お読みいただき、ありがとうございます。
皆様にとって【幸せ】と思える瞬間が沢山訪れます様に。