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ひきこもりの方を社会復帰させるプログラムがあった!

 

 

はようございます。笠森です。

昨今は、悲しくてやるせない事件が多く、気もちが滅入ってしまいます。

 

しかしそんな中でも前を向いて生きていくしかありません。

 

私が今できること。それを考えたときに、ひきこもりの方の実に9割の方が

発達障害や何らかの精神疾患を抱えている。という記事を元に、どうすれば引きこもりの方の気持ちに寄り添い、社会復帰がスムーズにできる様になるのか、実際に和歌山大学で行われているプログラムなどを参考に、ご紹介していきたいと思います。

 

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和歌山大学ひきこもり回復支援プログラム

ひきこもり 支援 プログラム

和歌山の形をしたキャラクター。手に持っているのは南高梅です。

 

和歌山大学では、ひきこもりの回復率なんと80%以上の実績をもつ【ひきこもり回復支援プログラム】を実施しています。

 

プログラムの内容としては、

  1. ひきこもりのご家族の方へ、プログラムの説明/医師の訪問診察/メンタルサポーター派遣
  2. 薬物療法/個人への精神療法/家族へのカウンセリング・支援活動
  3. アミーゴの会への参加/集団精神療法
  4. アミーゴと一緒にボランティア活動/アルバイト体験

が大まかな流れです。

 

プログラム1.でプログラムを始める準備としての【導入】を、2.では実際に薬物治療やカウンセリングにおいて【治療】を行います。

 

次にアミーゴの会へ参加し、人間関係能力を培うため集団精神療法を行う【仲間づくり】。そして社会復帰に向けての前段階として、ボランティア活動やアルバイトの体験【社会復帰への準備】を行います。

 

この仕組みは保健管理センターの所長、宮西照夫先生(精神科医/教授)が考案しました。

 

そしてこの取組みの最も重要な要となるのが、元ひきこもりの学生・卒業生など20名で構成された「アミーゴの会」です。

 

 

ひきこもり回復支援プログラム【導入】期ではどんなことをするの?

和歌山大學 ひきこもり 対策

はじめは本人ではなく、ご家族が訪れることが多いそうです。


 

 

まず一般的に、ひきこもりの方ご本人ではなく、母親など、家族がひきこもりの相談に訪れます。

 

その際どのような流れで支援を行うのか、計画内容を説明。なるべくひきこもり本人に来てもらうようにしてもらうように働きかけます。

 

もし本人が出てくることが難しい場合は、宮西教授が自宅を訪問。診察が行われます。

 

この「診察」は、今後ひきこもりの方ご本人をどのように支援していくか。においてとても重要なポイントです。

 

もし「統合失調症」などの精神疾患や「重い発達障害」であると診断が下った場合、専門医やカウンセラーを紹介する必要があります。

 

それ以外の理由で外に出られない場合は、「メンタルサポーター」を自宅に来てもらい、少しずつ外出出来る様にサポートする流れです。

 

ひきこもり回復支援プログラム【治療】で行われること

 

ひきこもり 支援 プログラム

薬物治療、カウンセリングなど色んな選択肢があります。

メンタルサポーターの支援のみで、ひきこもりの方が社会復帰するのは難しいかもしれません。

 

もし精神的な面で不調がある場合、いくつかの薬物治療を行います。

 

そして引きこもりの方ご本人には、ひきこもってしまった心の問題を整理して解決するため、個人精神療法というアプローチをします。

 

さらにご家族の方にもカウンセリングを受けてもらうという点が特徴的です。

 

ひきこもりの家族の方は、ひきこもり本人の相手をすることで疲れ切ってしまっていることも少なくありません。

 

またひきこもりご本人だけではなく、ご家族の方も社会との接点が少なくなってしまうこともあります。

 

そこでご家族の方にもカウンセリングを受けていただいたり、家族会に参加するなどして孤独を和らげることが大切です。

 

ひきこもりご本人だけではなく、ご家族も思いつめてしまっていた状況から、別のアプローチ方法、解決策が見つかるかもしれません。

 

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 ひきこもり回復支援プログラム【仲間作り】【社会復帰への準備】で行われること

 

ひきこもり 支援 アルバイト

アルバイトやボランティアなどの経験を積みます。

次のステップとして、コミュニケーション能力を上げるため、【アミーゴの会】へ参加させます。自分の意見をみんなの前で話をさせるなど、より実践的に行われるのが特徴です。

 

社会復帰への準備として、ボランティアやアルバイトを仲間と共に体験することで自信をつけさせます。

 

 

このプログラムでは、外出が出来る様になるまで約半年、社会復帰まで約1年半程度かかるのが一般的です。

 

まとめ

ひきこもり 支援 各自治体

自治体にもひきこもりの相談窓口があります。是非活用しましょう。


 

 

和歌山大学の取り組みは、比較的ひきこもりの期間が短い、学生を対象にしたものです。

 

しかし一般の方の相談を受け付けていない訳ではありません。

 

こちらには年間約300人の一般の相談者が訪れています。5年以上引きこもっていた方であっても、80%の方は半年で外出が出来る様になりました。

 

和歌山まで通うのは大変。という方は各自治体が設けているひきこもりの相談窓口を利用するのもおすすめです。地域によりますが、家族会や自助グループなどもあるかもしれません。

 

精神科のデイケアなど相談するところは沢山あります。

 

 

ひきこもりは恥ずかしい事ではありません。

息子や娘がひきこもってしまっても、親の育て方が悪い訳ではありません。

ただそこには「親子の課題」が横たわっているだけだと思います。

 

 

色々言う人の事は無視して、愛する自分、家族が幸せになるための一歩を踏み出せる人はかっこいいと思います。

 

いつも私のつたない文章を読んでいただき、誠にありがとうございます。

 

皆様にとって幸せと思える瞬間が沢山ありますように。心から祈ります。