パーキンソン病の悪化・骨折・逆流性食道炎。父の病状からの考察
おはようございます。笠森です。
うちの父はパーキンソン病で、病気の兆候があらわれはじめて約8年。確定診断を受けてから6年になります。
パーキンソン病は、患者さんによって経過は様々です。病気になってからわずか数年で通常の日常生活を送ることすら難しくなることも少なくありません。
うちの父の場合、幸いにも今年の頭ぐらいまではある程度自分のことは自分でできるほど元気でした。※他人から見ると腰が曲がって歩き方もおかしいため、病人であることは一目瞭然ですが・・・。
しかし今年に入ってから急に症状が悪化。外出もままならなくなってきました。
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父の愛する車を手放すことに。
父は若くして家を飛び出し、仕事として大型トラックを運転するなど、とてもやんちゃな人でした。
警察をおちょくるなど、お世話になることもしばしば。しかし祖母のしつけが良かったのか、警察に捕まったことは一度もありません。
そんな若いころから車を運転して楽しんでいたのですが、パーキンソン病の悪化によって、運転するのが難しくなり、ついに手放すことになりました。
本人はまだまだ乗るつもりだったようですが、自分だけではなく、他人様を傷つけてしまう可能性もあるため、一緒に試験場に免許証の返納に行ってきました。
本人は車の運転が出来なくなるのが嫌だった様ですが、仕方がありません。
今は返納させて正解だったと思っています。
母に内緒で自転車を購入。
うちの父はどこまでもポジティブな人間です。
車の運転が出来なくなっても、老人用のシニアカーを早速購入していたのですが、
「走りが遅い」という理由で母に内緒で自転車を買ってしまいます。
その期間免許返納からわずか1週間。
母から連絡を受けたとき、とてもびっくりしました。
なんでやねん。と・・・。
父はやりたいことがあったら誰の言うことも聞かず、勝手に色々とはじめてしまう性格ですが、歩くのも大変そうな状況でも変わらないことに衝撃を受けました。
三つ子の魂百まで!!ですね。
案の定骨折する
私は嫌な予感がしたので、すぐに父に会いに行くと一緒に病院に行ってヘルメットを購入。パーキンソン病の主治医の先生が自転車に乗る事に反対しなかった事に衝撃を受けつつ、「一人で自転車に乗らないで!必ず母がいる時に練習して!」と言って実家を後にしました。
しかし数日後、母から「父が自転車でこけて救急車で運ばれた」と連絡が・・・。
もうこの時、「はあ。」というため息しか出ませんでした。母に内緒で自転車の練習をしていてこけてしまったようです。まるで親に内緒でやんちゃする子供じゃないか・・・。
とりあえずその時は大したことはないということでその日のうちに自宅へ。
しかし左半身あちこち骨にヒビの入った状態で無理をして日常生活を送っていたみたいで、半月後父がまともに動けなくなったと連絡が。
翌日実家に帰って慌てて再度病院に連れて行くと、一か月の絶対安静の自宅療養を言い渡されてしまいます。
パーキンソン病は、身体を動かさないとどんどん体が弱って悪化してしまう病気。
このまま動けなくなってしまうのではないか・・・。
母と2人で介護生活を覚悟します。
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ものすごい根性で骨折から復活したのに、今度はひどい逆流性食道炎に。
一か月後。父は自分でトイレに行けるまで復活。※失敗してしまうことも多いため、オムツが外せなくなってしまいましたが・・・。
素直に父を尊敬しました。すごいことだと思います。
痛みがあっても無茶して少し動いていたおかげかもしれません。
しかし今度は食後吐くことが多くなっていきました。
私は何かおかしいと思い、胃腸科の受診をすすめますが、母から「多分パーキンソン病の薬の副作用だと思うから、薬を替えてもらう。」と言ってその日は終わります。
しかしそれから約3週間後、ふたたび父は救急車で運ばれました。夜中にのどが痛くて鼻から出血して止まらなくなったためです。
精密検査の結果、ひどい逆流性食道炎の診断を受けました。
パーキンソン病の影響で腰が曲がってしまったこと、また便秘などで逆流性食道炎になりやすい状況になっていたのではないでしょうか。
現在の父の健康状態
現在の父は、消化に良い物を食べて吐く症状は落ち着いています。
しかし起立性低血圧の症状が強くなっているのか、めまいの症状がひどくなっている状態です。
病に苦しんでいる父を見ていると、
「父は今幸せなんだろうか」
「これから症状が良くならないなら、いっそのこと好きなことをさせた方が幸せなんじゃないか」
とか色々と考えさせられます。
父に対して、私が出来る事ってなんなんでしょう。
考えさせられます。
しかし、私は真面目に悩みますが、当の父は相変わらず前向きで、もう少し元気になったらDIYのお店に行って工作の道具を買いたいと意気込んでいました。
「父よ、今の状態が続くならしばらく工作は無理だよ・・・。」
と、母と父がなんやかんや言い争っている姿を見ながら、何とも言えない気持ちになりました。
いやあ、色々とすごいです。父を改めて尊敬しました。
お読みいただき、誠にありがとうございます。
今日も皆様にとって「幸せ」と思える瞬間が沢山ありますように。